不動産

タイニーハウスを住居にする3つのデメリットとは?

近年話題のタイニーハウスは、複数のメディアに取り上げられ、その購入者が満足している様子が報道されています。

たしかに、タイニーハウスは都会人のライフスタイルを根本から変えてくれる素晴らしい数々のメリットがありますが、反対に、タイニーハウスを持つことでリスクやストレスを抱えるなどのデメリットも少なからずあります。

そこで今回は、普段あまり触れられことのないタイニーハウスを持つことのデメリットについて触れていきたいと思います。

今後タイニーハウスを持とうとされている方は、今回の記事の内容を参考にしていただければ幸いです。

タイニーハウスを持つデメリット

部屋の面積が狭い

「タイニーハウス」というからには、所有者は部屋が狭いことははじめからわかっているはずですが、住んでみてこの狭さにストレスを抱える人も多くいるのが事実です。

部屋の狭さは居住スペースだけではなく、収納スペース、キッチンなど、あらゆる生活空間に及ぶため、タイニーハウスで生活する中でストレスを実感する方も多いのです。

例えば、タイニーハウスでミニマルな生活を実現させようと、収納スペースを極限まで小さくしてしまったが、実際の生活では思ったより必要なものが多く、収納スペースが不足してしまった、というケースが実際にあります。

また、本人は料理をあまりしないが、夫婦でタイニーハウスに居住する中で、奥さんがキッチンで料理する際に非常に料理がしにくくストレスを感じてしまっている、というケースもあります。

特に複数人で生活することを想定している場合、ご自分以外の相手がタイニーハウスに最低限どんな機能が必要だと考えているのか、相手の求めるニーズをしっかりと把握しておく必要があります。

このタイニーハウスへのニーズの齟齬は、後々共同生活におけるいざこざの元になるため、十分に考慮しておく必要があります。

新たにモノを増やせない


タイニーハウスは、ミニマリスト的な生活スタイルと整合性があり、必要最小限のもので質的に豊かな暮らしを送ることをコンセプトとしています。

そのため、当然ながら小さな居住スペースに必要最低限のモノを所有して、日々暮らしていくことになります。

タイニーハウスへの居住に際しては、以前居住していた部屋の持ち物を大量に捨てる、売るなどし、あらかじめ所有物を最小限にする方も多いものです。

しかし、タイニーハウスに居住してから必要となるものも出てくるものです。

限られたスペースに最小限の所有物で暮らしていくためには、持ち物の取捨選択は常につきものとなり、何かを買いそろえるとなれば何かを捨てることも迫られます。

このような居住スペースからくる持ち物の頻繁な取捨選択は、人々に最低限必要なものは何かを問う機会を提供してくれますが、同時にストレスを抱える原因ともなります。

解決策としては、上述したように、スペースの不足がないように収納スペースの確保は入念に行う必要がありますが、どうしても必要かつ緊急に必要でないものがあれば、都市部のトランクルームなどに安い料金で預けてしまうというのも方法の1つです。

いずれにせよ、極端なミニマリスト的生活を強いられないよう、スペースには余裕をもったほうが良いでしょう。

プライベート空間が確保しづらい


タイニーハウスに共同で生活する場合、リビングのみ、個室がないタイニーハウスも多く存在します。

このスタイルの利点は、共同空間に居住者が集まることで、コミュニケーションを取りやすくするということです。

しかし、これは反対に、個人のプライベート空間を維持しづらいということにもつながります。

特に、家族複数人で過ごす場合など、年頃のお子さんがプライベート空間を確保できず、ストレスを抱えてしまうなどの問題が発生する可能性があります。

簡易的なパーテーションやロフトを設けることである程度は解決することはできますが、やはり個室に比べてプライバシーは完全に確保されるものではありません。

タイニーハウスの導入に際しては、独りよがりにならないよう、他のメンバーがストレスを抱えない程度のプライベート空間を確保してあげるように努力しましょう。

おわりに

タイニーハウスは人々の生活を根本から変えてくれる画期的な居住空間として、日本でもその動きが広まりつつありますが、デメリットを理解している人はそれほど多くありません。

タイニーハウスは居住スペースが狭いことによって、普段経験できない様々なライフスタイルを人々に提供してくれますが、それは同時にデメリットにもなりうるということを理解しておく必要があります。

特に、居住者が購入者本人だけではなく、複数人での共同生活の場合、タイニーハウスでの暮らしに関する認識、理解の齟齬は、後々互いの関係を悪化させる火種にもなりかねません。

年頃のお子さんをお持ちのご家族の場合などは、プライバシーの保護について特に気を使わなければならないでしょう。

タイニーハウスで共同生活を使用とする場合は、お互いの価値観、求めるものを話し合い、しっかりとお互いを理解し合った後で生活を始めるようにしましょう。