将来はマイホームを購入したいと考えている人は多いと思います。なぜなら多くの人がマイホームを持っている人は勝ち組、幸せの象徴であるというイメージやマイホームを買った方が将来的にお得だという話を聞くからです。
しかし、その考え方は間違いです。なぜならこれはマイホームも持つことのあらゆるリスクを排除した考え方だからです。今回は皆さんがマイホームを買う際に絶対知っておいて欲しいマイホームを持つリスクを紹介していきます。
1、実はマイホームは資産にはならない
ローンを払い終わればあなたはマイホームを手に入れることができます。
確かにマイホームはバランスシート上は固定資産にあたるので、資産と言えます。ただ築40年〜50年たったマイホームにいくらの価値があるのでしょうか?
今、日本は少子高齢化社会を背景に深刻な空き家問題があります。高齢者がなくなってしまったり、介護施設に入居することが主な原因です。
これから人口が減少することも踏まえると、ますます空き家が増えるでしょう。つまり、これからマイホームは売却することが困難になるます。それどころかお金を払って撤去してもらう必要が出てきます。
また、マイホームには固定資産税がかかります。あなたが死んでしまえば、家は子供が所持することになります。つまりあなたの子供は将来、売ることができない家の固定資産税を払い続けなくてはならないのです。マイホームは資産どころか負の資産になる場合もあるのです。
2、資産の集中
投資の基本は「リスク分散」です。
マイホームに資産を集中することはリスクを極大化することにつながります。
もしマイホームを手放すことになった場合、その瞬間あなたは5000万ほどの資産を失うことになります。
長い人生を生きていると様々なリスクがあります。例えば、震災や火災、浸水、山崩れなど。もしかしたら、マイホームの前にマンションができて日光が当たらなくなるかもしれません。近隣に嫌な住人が引っ越してくるかもしれません。こういったリスクをとるより、家賃のかからない家に住んで流動資産を増やせば、リスクの低い投資でお金を増やすこともできます。住宅ローンは借金だと言うことも覚えておきましょう。住宅ローンを貯金だと勘違いしている人は多くいます。ローンの返済が終われば、マイホームという資産が手に入るからです。しかし、「1、実はマイホームは資産にならない」で話したようにローンを払い終えた後に手に入ったマイホームには資産価値はありません。資産を集中させることはリスクです。マイホームを買う際はこれらリスクを踏まえて選ぶようにしましょう。
3、ライフスタイルを変えることができない
あなたがマイホームを買おうと決意するときはおそらく子供ができたときでしょう。子供が2人いるなら、成長した時に1人1部屋必要になります。となると最低でも3LDKのマイホームを買います。あなたはマイホームを買ってから死ぬまで、その3LDKの家に住むことになります。ここで1つ質問です。子供が1人暮らしを始めたら、あなたの子供が使っていた部屋はどうなりますか?使わなくなりますよね。そうなんです。マイホームは必要以上に大きな家に生涯住み続けることになるのです。賃貸で暮らしていれば、子供が大きくなるまでは家賃10万円の家に住む。こともが大きくなれば、15万の家に住む。子供が一人暮らしを始めたら、また10万円の家に住むというような、ライフスタイルに合わせて部屋の大きさを変えることができます。他にも転職して新しい会社でチャレンジすることが難しくなります。賃貸で暮らしていれば、転職して給料が一時的に下がっても家賃がかからない家に住むことができますが、マイホームに住んでいる人はそうはいきません。マイホーム周辺で会社を探すことにもなります。これらの理由からマイホームを買うことはライフスタイルを変えることが困難になります。
まとめ
いかがだったでしょうか?マイホームを持つことは1つのステータスであり、信用にもなっていますが、今回紹介したようなデメリットもあります。これからの人生100年時代は夫婦共働きが必須とも言われています。これまで以上にライフスタイルを変えなければならない機会が増えます。今回紹介した3つのデメリットを踏まえた上でマイホームを買うか検討してみてください。